桜は散り際が美しい
先日、新宿御苑に行ってきたが、ほとんど満開だった。
園内は想像以上に広大で、植物園も設備され、非常に見応えがあった。
毎年、桜を見る度に妙にセンチメンタルになってしまう。桜が散る頃に別れを経験することが多かった影響で、その時の感情がフラッシュバックで蘇ってしまう。
桜は散り際が最も美しい。
なぜ、だろうか?
どうして、儚いのにこんなにも心を奪われてしまうのか?
昔の日本の武士道の名残からきているのだろうか?
武士の美学として最後の死に様がとても大事だとされていた。
現在では、考えられない程、武士は名誉を重んじていた。
名誉を守ることは、生きる以上に大切とされていた。
男の価値は死に様で決まると私は思っている。
戦国時代の真田幸村も大阪の陣で討ち死にするが、今でも人気があるのは死に様がかっこ良かったからだろう。
最期まで、圧倒的に不利な状況にも関わらず武士の意地を見せつけた男の中の男。武士として、男としての信念を貫き通し、烈火の如く散っていった様は本当に美しい。
そう、桜は美しい。美しかったものがだんだんと散っていくから価値があるのだろう。
人で言うと、命を賭けた者が堂々と終えていく姿が我々の胸に刻まれていくのだろう。
あと2週間後に桜が散っていく中で、自分の信念を貫き通した男達に敬意と
今年もこうして、綺麗に見れたことに感謝して余韻に浸ろうと思う。
私は決して桜のように華麗に散りたいのではない。ただ、自分が成し遂げると誓ったことに命をかけて挑みたい。